2001年度事業報告および2002年度事業計画


〔目次〕
1.「あおばバリアフリーサロン」HP企画・制作・運営・管理(社協委託事業)
1−1.2001年度事業報告
1−2.2002年度事業計画

2.講演会(社協協力事業)
2−1.2001年度事業報告
2−2.2002年度事業計画

3.独自事業
3−1.2001年度事業報告
3−2.2002年度事業計画

4. あおばバリアフリーマップ制作事業(社協協力事業)
4−1.2001年度事業報告
4−2.2002年度事業計画

5.インターネットサロン事業(社協協力事業)
5−1.2001年度事業報告
5−2.2002年度事業計画


1.「あおばバリアフリーサロン」HP企画・制作・運営・管理(社協委託事業)

1−1.2001年度事業報告
HP委員会は、事業企画書に基づき、ユニバーサルデザインのHPに近づけるために、大幅なリニューアルに取り組み、企画書記載内容を上回る頁数の充実した頁作りをすることができました。視覚障害や肢体不自由など当事者のかたがたからのご意見を直接取り入れて、フレキシブルに改善を図れるのがABS21のHPづくりの特性です。

2001年度も、スタッフの力を結集して、充実したHPづくりができたことを報告いたします。画像や文章などの原稿を作成してくださったかた、HTML化に携わってくださったかた、根気のいる体力仕事の修正に携わってくださったかた、ファイルを管理し、アップロードしてくださったかた、MLの管理者など、それぞれの役割を果たし、連携してくださったスタッフのみなさまがたには、感謝申し上げます。

1. 全体に見直ししたこと。
(1)委託事業「あおばバリアフリーサロン」のHPとABS21独自のHPの二本立てとした。旧HPは、削除した。
(2)カテゴリーの整理→ 目次の設置
(3)ファイル構成の整理→ 階層を浅くする。第3階層まで。
(4)内容の見直し (パスワードを要する掲示板の廃止)
(5)ホームページ作成ソフト(HPB)を採用して、だれもがHP作成に取り組めるようにした。

2.視覚障害者にやさしいHPにした。
(1)表の中画像データをオルトで対応する。(「ここから表です」というオルトを入れる)
(2)視覚障害者用に記述方法を分ける必要がある場合は、元の入口で分けるのではなく必要な場所だけ分ける。
(3)ユニバーサルデザインを目標にしているので、視覚障害者にも同じものを見てもらうのが前提。ただし、フレームつきの画面構成は、音声認識する際、非常に複雑なので、不採用とした。
(4)目次は一覧として全体を見渡せるものをという意図で作ったが、音声ソフトを使った場合、目次の一番上から読み上げをはじめ、目的の項目に到着するまでに時間が掛かるというデメリットが見えてきた。これは、来年度の検討課題とすることにした。

3.おしゃべりMLの複数管理人運営体制を見直し、12月1日より新体制(正副2名)に移行した。管理人は、独自の判断基準をもてるように、ABS21の役員と兼務しないことにした。
・おしゃべりMLの登録必須記入項目については、最低、氏名とアドレス、あとは、自由にして、多くの方々の出入りを促すことにした。

4. その他
(1)ローカルからコンテンツをダイレクトにUPできる場の設置
>耳より情報=ABS21が編集するページ

(2)「障害福祉のあんない2000」(抜粋)の修正作業
・ 記載事項の漏れの修正と各見出しの表現方法の統一
・ 音声認識のソフト対応の工夫:挿入されている表の内容をHPRが読む時に、聞いてわかる読み方を研究し、この方法をソースに取り入れる作業の具体的な方法を工夫し、Workshopにおいて、それをもとに作業した。

(3)「明けましておめでとう」コーナー(ページ)の設置
サロン登録者から、年賀状、年賀の原稿を頂き、ホームページに年賀コーナーを作った。ふだん、投稿していないかたや暖かく見守ってくださっているかたからの応援をいただき、スタッフにも好評だった。画像の投稿もあり、それぞれの参加形態の広がりがあった。

(4)連想ゲームの設置
頭のリフレッシュとリラクゼーションになる「言葉遊び」の愛好者がいる。

 <対面会議>
[委員会および打ち合わせ実施回数: 10回 / 延べ出席者数:60名]

[勉強会(ワークショップ)実施回数: 15回 / 延べ出席者数:約60名]
  

<HP構成>
旧ホームページの構成(この分を削除)  ファイル数 315個 2.936MB

新ホームページの構成
あおばバリアフリーサロン構成       ファイル数  411個 6.894MB
青葉バリアフリーサポート21構成      ファイル数 302個 3.47MB
合計              ファイル数  713個 10.36MB 

1−2.2002年度事業計画
(1)「あおばバリアフリーサロン」の管理・運営体制の確認

・会員で、ホームページの企画制作、メーリングリストの運営に経験を持つメンバーで「HPプロジェクトグループ」を構成する。(10名程度)
・「HPプロジェクトグループ」は、メーリングリストや企画会議で、ホームページ、メーリングリストへ投稿された情報の収集・整理・編集・掲示・メンテナンス等にあたる。
・おしゃべりMLおよび掲示板は、管理人規則にもとづき、管理人が管理・運営にあたる。
・HP技術スタッフのレベルアップのための勉強会を開く。

[2]権利の帰属
 この事業は、ウェブサイトの企画・製作および運営・管理について、青葉区社会福祉協議会よりABS21が委託されている。本HPの所有権は、社協、著作権および著作編集権は、社協・ABS21双方に帰属する。

[3]実施計画
前年度同様にWeb制作の企画・制作をしていく。
・今年度はチャットを新設する。
・青葉区周辺地域の福祉施設・団体に取材をし、紹介ページの充実を図る。
・福祉保健関連イベントの案内(チラシ)などを掲載していく。
・「耳より情報」を充実させる。
・インターネットサロンにおいて、プロジェクターを使用して、あおばバリアフリーサロンのホームページを閲覧し、掲示板への書き込み実習やチャットなどが自由に行えるように練習する。
・バリアフリーマップに関しては、視覚障害者用のページを工夫する。
・目次を工夫し、より閲覧しやすくする。
・ 同時進行で、当企画のPRをし、利用者の拡大を図るとともに、障害者のためのインターネットサロンやインターネット環境づくりの支援のための企画を青葉区社会福祉協議会に提案し、実施する。

2.講演会(社協協力事業)

2−1.2001年度事業報告

講演会を2回開催し、家族の一員として「障害」と向き合い、地域で共に暮らすことを実践していらっしゃる講師の人生観や価値観をご披露いただき、「共に生きること」の意味を考える機会を得ました。いのちに関る深遠なテーマですが、地域の150名のかたがたと共有する場を提供できたことを報告します。

講演会担当部会スタッフ: 5名

(1)第一回 講演会実施要項
開催日時:平成13年7月6日(金) am10:00〜11:30
演題:「子育てってツマラナイ?」
講師:中畝 治子
開催場所:青菜区役所別館2F大会議室
主催:青葉バリアフリーサポート21(ABS21)/マザーズ・ジャケット/青葉区社協
託児 協力:リーチ・ハンズ・ママ(RH-ママ)

保育:子ども12名受け入れ@500円  託児ボランティア5名 
参加者総数:102名(受講者:68名 + スタッフ:22名 + 預かった子ども12名)

・ビデオ上映(約5分):予め、中畝さん宅に出向き、お子さんの介護、生活の様子などをビデオ撮影し、
 パソコンで編集したものを講演会冒頭で流した。
ウェブページでの公開サイト(制作ABS21):
http://homepage.mac.com/ta2ya_fujimoto/iMovieTheater.html
(中畝さんの了解により、転載可)
・ 講演終了後、講師を囲んで、お弁当を食べながら、談話
・ 販売:書籍・絵葉書
・ 借用機材:プロジェクター・スクリーン、講演台、マイク(2)・スピーカー、ラジカセ、椅子

講演内容:司会者より、ご主人との出会い、祥太君の誕生までの紹介。
初めに祥太君の日頃の様子と家族を撮影したビデオを観る。
そして──祥太は何もしないし出来ないけれど、その存在感はすごいと思う。でも、今の世の中の流れに合わせて生活していると祥太の存在が希薄になってくる──と始まったお話は、女性の生き方、夫婦の役割分担、早期教育、政治参加など、広い視野を持って子育てにかかわっていくことの必要性を痛感させる内容だった。
中畝祥太君が、4月15日、急逝されましたことを、報告いたします。
ABS21を代表して謹んでご冥福をお祈りいたします。
「祥太と共にいることの幸せ」は私にとっての真実・・・と話された治子さんのご愁傷のほどを察するに、お慰めのことばもありません。  合掌

(2)第二回 講演会実施要項
演題: 教育ってなんだろう?学校ってなんだろう?
講師: 最首 悟
主催: 青葉バリアフリーサポート21/マザーズ・ジャケット(MJ)/青葉区社会福祉協議会
場所: 青葉区役所別館2階 大会議室
日時: 平成13年11月26日 10:00〜11:45AM
参加者: スタッフ: 三竹、笠尾、矢野(取材)>ABS21&MJ13名
託児スタッフ:4名>RH−ママ  預かったお子さん:3名
計44名(含む 保育希望6名)

 最首氏の三女、星子さんの日常の様子を撮影したビデオ (藤本さんによる撮影・編集)上映に始まり、大学の講義さながらのお話が展開されました。
『教育ってなんだろう?学校ってなんだろう?』という講演テーマに深くお話が進むには、もう1時間ぐらい必要だった感じです。

2−2. 2002年度事業計画

今年度は、ITの活用について、考える機会をもちたいと思います。
ホーキング青山講演会に関しては、予算面のサポートができず、「後援」とします。

(1)講演会
・演題: 外出が困難なひとたちを繋ぐITの効用---介護者の立場から
・講師:藤田幸子
・実施日:11月9日(土)  
・場所:区役所別館社協会議室 
・主催:ABS21、青葉区社協

(2)ホーキング青山講演会に対し、ABS21は、後援する。
7月12日実施、マザーズ・ジャケット(MJ)・社協共催
当日のみ、受け付け、記録(デジカメ撮影)、報告(ウェブ上)などを担当

3. 独自事業

3−1.2001年度事業報告

「バリアフリーお絵かき教室2001」
日時: 2001年 8月27日(月) am10:00〜12:00
対象: 未就学児・小中学生(障害のあるお子さん優先)
参加人数(計25名):講師1名/こども14名/付き添い7名/スタッフ3名 
場所:青葉区役所別館 2階 社協会議室
講師:中畝 治子先生
企画実施担当スタッフ:笠尾(チーフ)・門井・三竹

総括:参加した子どもたちは、意欲的にお絵かきに取り組んでいました。当初、予定していた一人2枚の画用紙では物足りないお子さんもいて夏休み最後の楽しいひと時を過ごせたのではないでしょうか。
希望した4名のかたの作品は、国際児童画展(横浜市青葉国際交流ラウンジ主催。テーマはスポーツ)に出品しました。

3−2. 2002年度事業計画

「アート教室(墨絵)」の実施
手や腕が不自由でも、つかまえて使える特性の筆(わら製)を使って、墨絵に挑戦します。

4.あおばバリアフリーマップ制作事業(社協協力事業)

4−1.2001年度事業報告
マップ制作委員会は、青葉台、市が尾、藤が丘、たまプラーザの4箇所のフィールドワークを元に、ABS推奨店のだれにでもやさしい店の紹介を掲載したマップづくりと、2000年度制作のあざみ野マップを著作権の問題から、自作のものに、修正しました。その他、サービスマネージャのページや、市が尾駅周辺公共施設案内を掲載しました。

フィールドワーク実施にあたっては、地元商店会など商業関係者の理解と協力を得ながら、「ともにバリアフリーのまちを作っていく」という理念を共有しながら進めており、ABS21との接点をもつことにより、理解者が地域にふえていることは、喜ばしいことだと思います。

フィールドワークは、外出が困難な方を外に連れ出して交流する場でもあり、会員外の障害当事者の応援も得られています。

[実施状況]
<フィールドワークおよび下見>
10月25日 市ヶ尾     7名
11月2日 青葉台    10名
11月12日 ミーティング  4名 
11月13日 打ち合わせ  1名
11月22日 たまプラーザ 14名 
12月25日 たまプラーザ 4名 
1月 5日 打ち合わせ  1名 
1月11日 藤ヶ丘     9名  
<委員会>
1月14日 委員会 6名 

4−2. 2002年度事業計画
[活動方針]
・車椅子だけでなく、杖、視覚障害のかたや高齢者にとってやさしいユニバーサルデザインの店を紹介する。
・フィールドワークの対象は遊び心に主眼を置いて、ショッピング・飲食店・娯楽施設 などに絞り込む。
・地元商店会など商業関係者の理解と協力を得ながら、「ともにバリアフリーのまちを作っていく」という理念を共有しながら進めていく。
・フィールドワークは、外出が困難な方が、外に出掛けていって交流する場としても位置付けている。

[活動計画]
・5月より、2週間に一回、一箇所フィールドワークすることを目安に実施し、秋には、終了する。
・田奈、荏田を先ず行い、その後、あざみ野、たまプラーザ、市ヶ尾、青葉台のフィールドワークを再度行う。その外、センター南(映画館など)も行う。車椅子、杖、視覚障害のスタッフ各1名が検証する。
・企画会議では、情報を纏める作業をする。マップに掲載するABS推奨店(各地域10店舗前後)をスタッフで選び、それらの店の紹介原稿と写真を整えるために、少人数で、もう一度取材する。
・フィールドワーク終了後、直ちに、報告をUPする。
・地図を作成し、すべてのコンテンツをレイアウトしてHTML化し、UPする。
・車椅子利用者に都合が良くても、要杖のかたに不都合のアクセスに関しては、特記しておく。
・ 駅に関する情報について、視覚障害のかた向けにテキストファイルを追加する。
・ABS21推奨の店の検証ツアーと推奨店での食事会を企画実施する。

[確認事項]
・2週間前までに予定をたて、必要に応じて、福祉110番にボランティア要請依頼をし、介助ボランティアの確保をする。
・ 参加者に、店の商品などを破損する万が一の事故や、ケガや交通事故の心配があった。今年度、会員は、ボランティア保険加入に加入することになった。(物損賠償責任4億円)
非会員の参加が多く見込まれる場合は、行事保険をかける。
・ フィールドワーク参加者のうち、非会員に対する交通費実費弁償の支給については、立替払いをする。
                                                       以上(文責:三竹眞知子)

5.インターネットサロン事業(社協協力事業)

5−1.2001年度事業報告
1.概要
前任者の指導の元活発な活動が行われていましたが、前任者が中途退会されました。その後を引き継ぎ、未熟ながら何とか会を継続してこれましたことは、会員のみなさまの後ろ盾があったことと感謝しております。
前任者が担当しました前半はサロンの出席者も20名前後、勉強会も定例的に行われました。引き継ぎました後は、特定のスタッフが教えると言うスタイルから、障害のある方も無い方もお互いに助け合って、パソコンを利用しての親睦の場へと変化してきました。また、チャットを利用して,交信を広げようとの気運が高まってきましたことは特筆すべきことだと考えます。
青葉区社会福祉協議会よりパソコンを購入して頂きサロン時にパソコンが不足すると言う事態を防ぐことが出来ましたことは感謝です。また、これらの機器の管理をABS21が行うこととなりました。

2.インターネットサロンおよび同ミニサロンの参加者
 ミニサロン 参加者数 サロン参加者数
  4月 9日   17名      4月28日   26名
  5月14日   15名      5月26日   27名
  6月11日   21名      6月23日   15名
  7月 9日   20名      7月28日   24名
  8月 6日   14名      8月25日   21名
  9月10日 台風により中止  9月22日    7名
 10月 8日    9名     10月27日   12名(フェスティバル)
 11月12日   10名     12月22日   15名
  1月14日   12名      1月26日   17名
  2月11日   12名      2月23日   14名
  3月11日   12名      3月23日   12名
   (平均)    13名       (平均)   16名
参加者総数(延べ):332名
注)フェスティバルは一般の見学者・参加者が多数ありましたが含まれていません。

3.2年前の講習会に参加し、初めてパソコンに触れられた方がスタッフとしてサロンへの参加者をサポートしたり、ホームページの制作を担当され、着実に成果を上げられています。


5−2.2002年度事業計画
前年度引き継ぎ後の反省の上に立って、さらなる活性化を図るべく次の方針を立てました。
1.サロン・ミニサロンの区別をなくし、毎月第2月曜日と第4土曜日の時間的にゆとりのある午後行うことにしました。サロンは講習会ではありませんので、あくまでも交流の場として、会員・非会員を問わず誰でも気軽に参加出来る形態を続けて行きます。

2.第4土曜日の午前中をスタッフの勉強会の時間に当て、スタッフのスキルアップに努めます。視覚障害者の方への対応を計るためキーボードのみによるパソコン操作を学んで行きます。

3.毎月第1水曜日と第2水曜日の午後少人数による特定テーマに対する勉強会の場を設けました。この勉強会では誰でもが情報発信をホームページを通して出来るようになれたらと考えています。現在視覚障害者ホームページ制作支援ソフト『さくさくビルダー3』の勉強を行っています。夏ごろまでには視覚障害の方が自身で作られたホームページをアップロード出来たらと思っています。

4.6月および7月の第2土曜日にパソコン操作の応用勉強として、用紙メーカのフリーソフトを利用しての名刺制作と葉書制作の講習会。および、9月の第2土曜日にネチケット(インターネット上のエチケット)の講習会を予定しております。
                                                         以上(文責:矢野睦男)

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