「ABS21の会員になって」

■「ABS21の会員になって」

富士見ヶ丘 / 栗木正壽

 35歳で脳卒中による左半身麻痺になった。
 術後の発作も少なくなり、何とか社会ともっと関わりが出来ないものかと気持が積極的になっていた時、「卒中者とPC」の記事が
目に入った。
 アドレスを取得したもののアドレス帖には2〜3名の登録で、かつメール送受信の操作もおぼつかない時に、
青葉社会福祉協議会/青葉バリアフリーサポート21共催のパソコン講座を知り、参加した。
 この全3回のパソコン講座は、社会との交流を重視し、障害者の社会生活を向上させる目的だった。
 サポーターとのマンツーマンでの、PCを実際に操作しながらの指導体制で、吸収し易く、分からない事もその場で解決された。
 画面を見ながら教わる機会はあったが、実際に操作しながら教えていただいたことはなかったので、今回は、体で覚え会得しやすかった。
 特に、記憶がむずかしくなっている者としては大変有難かった。
 サポーターの方とも交流が出来、お礼をメール送信した。
 サポーターの方のアドレス登録者も増え、大げさであるが、このことだけでも今までより世界が広がった様な気がする。
 今後まだまだサポーターなしでは何もできないが、この場での体験をどういかして行くかが課題だと思っている。
 メールだけでなく、サポーターや仲間の皆さんと対面できるサロンや勉強会にどんどん参加したい。個人をよく理解し、
暖か味のあるサロンや勉強会の環境は、とても有意義だ。
 今後も、このような集いの場の設定を、ABS21に期待している。  

■「ABS21の会員になって」

 岡島 寛

 私は八年前、テニスをしている最中ボールがかすんで見え、突然ラケットを落としてしまいました(なにかドラマみたい)。それ以来悶々とした病院生活を送っていました。これからどうして生きてゆけばよいのかと悩み、一時期は自殺も考えました。決して大袈裟ではなく、その上妻の病死ということも重なりました。

 現在、自宅療養中ですが、都筑むつみ会(中途障害者地域活動センター)に通い、人との交流をしながら作業療法に励んでいます。

 でも、日々の生活はやってきます。どうして暮らしていっていいのやら不安にかられました。 妻の死に対して想いが和らいできた時に、ここのPC教室を受講する機会を得ました。周りの多くの皆さんが懇切丁寧に指導して下さり、abs21の会員になりました。

 そして会の主旨が、周辺地域のバリアフリー化及びノーマライゼーション化という物質的に周囲の環境整備するというのが唯物論的な考えをしがちな私には、救われる気がいたしました。

 現在、サロンなどに参加させてもらっていますが、HP作成委員会などでは、皆の勉強の妨げになっているのではないかと心配しております。

 今後とも宜しくお願いいたします。  

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