講演会「介護をインターネットで支えられて」の報告

 藤田幸子さんの講演会が以下のように開催されました。
 秋たけなわでイベントが重なり、来場者数は少なかったのですが、具体的でわかりやすく、親近感のもてる講演内容で、藤田さんのあたたかいお人柄が皆に伝わる有意義な講演でした。

・実施日: 2002年11月9日(土) 
・時間:  13:30〜15:50   (受付13:00〜 )
・場所:  青葉区役所4階会議室
・主催:  青葉バリアフリーサポート21(ABS21)、青葉区社会福祉協議会、
      青葉区介護者の会;介護者サポート「ほっと青葉」

・参加者:
スタッフ18名(内 ABS21:7名、社協:2名、区役所職員:2名)
来場者:9名(内 ABS21:1名)

・内容 
1、遠距離介護について
  横浜から広島県へ
  広島県から川崎市百合丘へ
  世話する期間が短いので全力を投入でき、遣り甲斐はある。満足感
  交通費の問題

2、在宅介護について
  夫の郷里での在宅介護
  遠距離介護の時のように全力投球はできない。してはいけない。
  孤独感
  できれば介護者の生活基盤のある土地で

3、リハビリについて
  病院で習うリハビリは準備体操、本当のリハビリは実生活に沿って。
  身体の機能の不思議さ

4、介護保険制度について
  介護保険には不備もあるが、実施されて介護は楽になった。
  保険料を払うことで、定着してきて、デイサービス、ショートステイに預かってもらうのは当たり前というようになってきた。

5、介護生活の中でのインターネットの活用
  徘徊のある要介護者を世話している場合は無理だと思う。
  閉ざされた環境での情報収集、介護者同士のメール交換
  家にいて都合の良い時間に空いた時間だけ活用できる利点

6、インターネットのメーリングリスト、掲示板を使って介護者同士の支え合い
  介護の悩みは体験者でなければ分かり合えない。
  幸子のホームページ  http://www.fuchu.or.jp/~sachiko3/

掲示板
テーマ別掲示板/初期の掲示版
幸子のさろん:介護ばかりではなく、広い話題を期待している。
介護の広場:介護専用の掲示板

チャットルーム:ログがいつまでも残らないので、あまり公にしたくないことや、毎晩一言二言のおしゃべりに使われている。

連句の掲示板:楽しみの掲示版。私が発句を書き込み、続けてもらう。

皆さんの作品集
デジカメやスキャンした写真を作品集に送っていただいている。
この画像は100KB以下のものでないと受け付けない。普段デジカメで撮っても画像の容量まで考える人は少ないのだが、解像度を下げて撮影して画像の大きさも縮小して送る。

7、介護者リフレッシュ会について
  広島県新市町の介護者リフレッシュ会は、毎月1回開催。
  介護者同士の話し合い、日帰り旅行
  介護の悩みは介護の経験のない人には理解し難く、介護者同志が話し合って励ましあっている。


 その後引き続き行なわれた交流会ではお茶をいただきながら、在宅介護をされているご家族の方、ほっと青葉・ABS21のメンバー、保健師などが数名のグループに分かれて十分に話し合い、和やかな午後を共有することができました。

・交流会

 介護者からは、色々な会に参加したくても時間が取れない、参加したくても家族の状況変化で、急に参加できなくて迷惑をかけては申し訳ないから出席を遠慮してしまうなど、介護者が介護で日常の生活時間を制限されていること、また、介護者が外出することに罪悪感(申し訳ないという気持ち)をもっていたが、今日の講演会に家族で参加したことで、家族間の意識改革になったこと、さらに、介護保険を上手に利用して在宅介護が継続されていることなど介護についての悩みや意見がでました。

 インターネットの利用については、掲示板やチャットルームに介護者が悩みやおしゃべりを書き込むことでストレス解消に大きく役立っていることを考慮に入れて、日頃の活動のなかでこの活用の啓蒙を積極的に行なう必要があるという意見もあり、短い時間でしたが非常に有意義な話し合いでした。

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