同会は、青葉区と周辺地域のバリアフリーなまちづくりを、障害者の社会参加を促しながら展開していくことを目的に、2000年1月に設立された。メンバーは、現在49人。
活動のメーンは、青葉区社協の協力を得て、障害者自身が情報発信し、使いやすい
工夫が施されたHP「あおばバリアフリーサロン」の製作で、この主要コンテンツになっているのが「あおばバリアフリーマップ」だ。
車いす利用者のほか、視覚障害や脳血管障害でつえを使うスタッフら約十人が、同区内の駅や周辺商店街などに一緒に足を運び、障害者への対応や、利用のし
やすい店などを’取材’し、HPで詳しく紹介している。
脳卒中で左半身がまひしているマップ担当の栗木正寿さん(59)は「仲間と外に
出て、別の障害がある人がどんなことに困るのかなどを理解でき、視野が広がった」。三竹代表は「車いす用トイレは水を流す方法がレバーやひも、自動式などまちまち。視覚障害者への対応が考えられていない実態も分かった」と話す。
同会は、こうして製作したHPの普及を目的に、毎月第二月曜日の午前と第四土曜
日の午後に、障害者向けインターネットサロンを青葉区役所別館(同区市ヶ尾町)で開き、パソコン操作のサポートや情報を提供を行なっている。音声読み上げソフトを導入し、視覚障害者にも対応している。
さらに同会はこのほど、ネットを利用できない人のために、HPの「バリアフリーマップ」を冊子化した。A4判46ページで50部を作製し、区役所や地区セン
ター、病院、地域作業所などに無料配布する。
栗木さんらマップ担当スタッフは「外出困難な人に『ここなら行けそう』『この店に行きたい』といった動機付けとして活用してほしい」と話す。また
三竹代表は「より多くの人が利用できるよう増刷をしたいが、費用がかかるのが悩
み。趣旨に賛同してくれる企業や個人からの協賛を求めたい」と呼び掛けている。