青葉メゾン訪問記
【所在地】:〒227-0036
       横浜市青葉区奈良町1760
【入所定員】:60名
【電話】:045-962-8821
【FAX】:045-962-9847
 
林に囲まれた青葉メゾンの外観の写真

 最寄りのバス停(横浜市営バスまたは東急バス利用)で下車。目的地の青葉メゾンは、バス停より距離としてわずかで、車窓より確認できた。周辺には「子供の国」や「TBSの緑山スタジオ」があり、“わぁ〜マイナスイオンがいっぱい”と思わず言ってしまいたくなりそうになるほどメゾンまでの道すがらは、木々に囲まれた緑の多い場所にある。

  瀟洒な外観で、玄関先まで歩を進めるとそこには利用者の皆さんが作られたという陶器が販売用に飾られていた。また、茗荷等も売っている。

 この建物の中には、身体障害者、知的障害者の生活施設があり、このような複合施設が揃っているのは横浜ではここだけだという。全国的にも稀だそうで、ともかくハンディキャップを持つ人たちが、一市民として生きてゆくことを保障し、介助・援助・指導・支援する「場」として機能することを基本理念として、またそれを達成するハード面を併せ持っているそうだ。


 青葉メゾンの建設に取り掛かったころ、それに対する周辺住民の思惑などを、私達は新聞、テレビ等で知っていた。日常生活を送る上で深刻なリスクを抱えたひとたちが存在すること、そのために「特別な空間」と「特別な配慮」が必要である事を認識して欲しいとパンフレットの中に書かれている。そこでの仕事の原点は人権を守ること。それに、自立と社会参加を目指す手助けをすることであると書いてある。

 公共のバスで職員が利用者を付近の日中の作業所へ引率する際、下車時には大変手間取り、職員の方はてんやわんやの状態なのだそうだ。迷惑をかけていると思いきや、最近はバスの利用者も何とも言うのでもなく、職員が「お世話様です」と声をかけるのに対し、運転手は「いいえ、お気を付けて」というやり取りが当たり前のようになっているのはとても心地よい。

 青葉メゾンは、地域に根付いた福祉に関する助言・相談、福祉活動の拠点としての役割を担っている。このような施設が地域に必要であると、近隣の住民が認識しているに違いないと思いたいものである。
   2003年8月                レポーター:岡島寛
 
青葉メゾン玄関の写真 展示された作品の写真 青葉メゾン外観の写真
   
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