メール、メーリングリスト、ホームページFAQ

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7.コンピュータウィルスってなんですか?

1.コンピュータウイルスとは?

    ネットワークなどを介してコンピュータシステムに侵入し、
    意図的にダメージ(操作妨害・ファイル破壊等)を引き起こすように
    書かれた悪質なコンピュータプログラム/データです。
     ・生体のウイルスと同様に、自己伝染、潜伏、発病を繰り返します。
      1つでも該当すればウイルスとなります。
     ・ファイル破壊などの悪性のウイルスもいます。
    広い意味のウイルスを整理すると、以下ようになります。
広義のウィルス
  −増殖機能がある
      −コンピュータウィルス(狭義のウィルス)
        自己伝染、潜伏、発病機能のうちどれか1つでも該当するもの
      −コンピュータバクテリア(スタンドアロン用)
        他のコンピュータには感染しないが、端末がストップする
      −コンピュータワーム(ネットワーク環境型)
        ネットワーク上で増殖し負荷を掛けダウンを引き起こす

  −増殖機能がない
      −トロイの木馬
        フリーソフトに多く、パスワード搾取などの問題が生じる
      −論理爆弾(時限爆弾を含む)
        他のファイルには感染しないが、ある条件により発病する

 ・デマウイルスとは?
    「うそ」のウイルス情報です。
    存在しないウイルスに対して警告を発し、無用の警戒をよびかけるものです。
    事実かどうかの識別がしにくく、紛らわしいのが特徴です。
    メールの転送などは絶対にしないで、そのまま削除しましょう
  (例)
    PENPAL GREETING
     PENPAL GREETING!というタイトルのe-mailを受け取ったら絶対に
     読まずに削除してください。この文書は、すべてのインターネット
     ユーザへの警告です。
     PENPAL GREETING!というタイトルのe-mailメッセージには、
     インターネット全体に広がる危険なウイルスが存在します。
     PENPAL GREETING!というタイトルのメッセージは、くれぐれも絶対に
     ダウンロードしないでください。このメッセージは、ペンパルに興味が
     あるか尋ねてくるフレンドリーなメッセージに見えます。
     しかしこのメッセージを読んでいるそのときには、
     もう手遅れになっています。

2.代表的なコンピュータウイルスの感染ルートは以下のとおりです。

 ・コンピュータウイルス感染ルート
    ・ネットワーク経由(電子メール、WEBサイト)によるもの
    ・ウイルス感染マシンの共用利用
    ・友人間のFDの貸し借り
    ・展示会などで配布するデモ用プログラムの利用
    ・侵入者によるウイルス移植
    ・Webを見ることによって感染するウィルスも出てきている。
    現在では「電子メールなどによる」感染が半分以上を占めています。

 ・コンピュータウイルス感染方式

  ・実行ファイル感染型:「EXE」「COM」「SYS」などのプログラムに
             感染するウイルスです。

    プログラムの実行が終了した後でもメモリの一部に残り、タイマーや
    キー操作などにより、自動的に実行されるもの(メモリ常駐型)と
    OS起動プログラムに記録されるもの(ブートセクタ型)があります。

  ・マクロウイルス感染型:ワープロや表計算のデータに潜み、
              アプリケーションに依存するタイプのウイルスです。
    マクロウイルスは、容易に作成できるので近年多くの感染件数が報告されて
    います。MS-WordやMS-Excelのマクロ命令で書かれています。

 ・パスワード同様に一人一人の行動で、感染を防ぐことが必要
    すでにウイルス感染しているデータを電子メールでやりとりすることにより、
    データ送付先でウイルス感染し、部門内に蔓延するケースが大変目立ちます。

3.コンピュータウイルスが原因の症状として主に以下のものがあります。

 1.メーラのアドレス帳、受信メールボックスにある
   メールアドレスに対し、自分のコピー(ウイルス付)
   メールを自動送信する。
 2.特定のWebサイトに自動的に接続し、IDや
   パスワード情報を送る。
 3.パソコンの動作が重くなる。
 4.プログラムやデータが実行できなくなる。
 5.ファイルが突如無くなる。
  (削除されたり見えなくなったりする)
 6.操作できなくなる、突然音楽や声が流れる。
 7.関係の無いメッセージが表示される。
 8.ファイルサイズが大きくなる。
 9.表示画面が突然変わる。 など

 IPAに届けられたコンピュータウイルスによる被害例は以下のようなものがあります。
    ※IPA:Information-technology Promotion Agency, Japan
     (情報処理振興事業協会)
     日本でのコンピュータセキュリティ対策等を推進する政府関係機関

・WM97/Blowup-A(W97M/Blowup.a)
 これは、反キューバのコメントが含まれたWordマクロウィルスです。このウィ
ルスはCドライブのルートディレクトリに"info.uue"というファイルを作成します。
 このファイルには"info.htm"というHTMLファイルを含み、このHTMLファイルは
スペイン語の多くの反キューバのコメントがあります。

・VBS.VBSWG.AF(VBS_VBSWG.GEN、VBS/VBSWG.L)

 VBS.VBSWG.AFは、.vbeあるいは.vbsファイルを自分自身のコピーで上書きするV
Bスクリプトワームです。このワームはMAPI対応の電子メールプログラムを使って
自分自身の送信を試みるがスクリプト内にバグがあり失敗します。また、ワーム
はmIRCプログラムで使用されるScript.iniファイルの内容を改ざんすることによ
って、IRCを通じても感染を拡大しようとします。
 このワームは、炭疽菌騒動に便乗したスペイン語の本文を含むメールです。

・TORJ_VOTE.A(W32/Vote@MM、W32/Vote-A)

 これは、トロイの木馬型不正プログラムで、大変悪質な破壊活動を行うワーム
です。Microsoft Outlookを経由して添付ファイル付メールを送信して感染を広げ
ます。このワームはVisual Basic 5で作成されており、実行できるのはVBランタ
イムライブラリ“MSVBVM50.dll”がインストールされているコンピュータのみで
す。

4.コンピュータウイルス対策

  一人一人が行える対策は以下の通りです。
 ・パソコンにウイルス侵入防止ワクチンをインストールする
    ワクチンをインストールし、常に最新に保つことが大切です。
 ・パッチプログラムを必ず当て、セキュリティホールをなくす
    パッチプログラムとは、ソフトウエアの不具合を修正するための差分の
    プログラムのことです。
    通常は各製品会社のホームページからダウンロードできるようになっています。
 ・OSやブラウザの設定を見直し、安全な設定にする
 ・電子メールの添付ファイルはウイルスチェック後開く
 ・出所不明のFDは持ち込まない、利用しない
    外部から持ち込んだFDやファイルはウイルス検査後使用しましょう。
    MS-Officeは、マクロウイルス対策が組み込まれている
    MS-Office97以上を使用することが望ましいでしょう。
    (設定によりマクロの自動実行を止めることができます。)
 ・エマ−ジェンシーディスクを作成しておく
    ブートレベルのウイルスチェックを行うワクチン入りシステム
    起動ディスクです。VirusScanから作成することができます。
 ・ワクチンによる定期ウイルスチェック
    新型ウイルスが続々登場するため、パターンファイルは
    随時更新しましょう。
 ・ファイルは、ウイルスチェック後開く
    プログラムファイルを利用/評価する前に必ずコンピュータ
    ワクチンによるウイルスチェックを行いましょう。
 ・マクロウイルスに感染しないよう、マクロの無い以下の
  形式が有効です
    推奨するデータ形式は以下の形式です。
  RT形式:マクロの付かないワープロのデータ形式で、文字情報・
         罫線情報・書式情報(縦横のサイズ)・画像情報を含みます。
         本形式は日本語版、英語版MS-WordV6以上が標準対応と
         なっています。
  TXT形式:文字情報だけの形式です。
  WK4形式:マクロの付かない表計算のデータ形式で、文字情報・
          罫線情報・書式情報(縦横のサイズ)・一部の関数を含みます。
          本形式は日本語MS-ExcelV7以上が標準対応となっています。
  CSV形式:カンマ区切りのテキスト形式。ファイルは1シートのみの
          管理となっています。


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8.著作権って何ですか?

著作権について                  
1.知的財産法に包摂される諸法

知的財産法−−−権利付与構成を取るもの−−−特許法(発明)
                   −−−実用新案法(考案)
                   −−−意匠法(意匠)
                   −−−商標法(商標)
                   −−−半導体集積回の回路配置に関する法律
                      (半導体のレイアウト)
                   −−−種苗法(植物の新品種)
                   −−−著作権法(著作物)
     −−−行為規制の構成を取るもの−−不正競争防止法
                     (標識、営業秘密、商品形態)

2.著作権の構成

著作者の権利−−−著作権−−−−−複製権(21条)
        (財産権)    上演権・演奏権(22条)
                 放送権・有線送信権等(23条)
                 口述権(24条)
                 展示権(25条)
                 上映権・領布権(26条)
                 貸与権(26条の2)
                 翻訳権・翻案権等(27条)
                 二次的著作物の利用に関する原著作者の
                 権利(28条)
                 
      −−−著作者人格権−−公表権(18条)
                 氏名表示権(19条)
                 同一性保持権(20条)

著作権法によって保護される対象を著作物という。著作物とは人の思想や感情を創作
的に表現したものであって、文芸、学術、美術、音楽の範囲に属するものをいう。
(2条1項1号)
 また著作物あるいは単なるデータ(著作権が発生しない事実データ等)の編集物で
その素材の選択や配列に創作性のあるものは編集著作物とされている(12条)

例:百科事典など、編者に編集著作権が発生する。第三者が無断でその百科事典を複
製すると個々の項目の著作者の著作権侵害となると同時に編者の編集著作権の侵害となる。

著作権は著作物の創作と同時に権利が発生し、官庁による事前審査・登録というもの
はない。(これはベルヌ条約上の義務である)

著作者の権利は、著作権(財産権)と著作者人格権で構成されている。(上図)著作
者は創作と同時に財産的権利に加えて著作者人格権も取得する。
この2つの権利は全くことなった権利である。著作権は譲渡する事が出来るが、著作
者人格権は一身専属的なものであり他人に譲渡することは出来ない。

著作権とは、所有権のような単一の権利ではなく上図のように複製権等の支分権の束
として構成されている。著作者はその支分権の1つあるいは複数につき譲渡したり、
ライセンスしたり、担保権を設定したりすることが出来る。  

著作権侵害は一部を除き親告罪である。特許法は非親告罪の違いがある。
親告罪であるから告訴されなければ何をやっても良いということではなく著作権を
尊重しなければなりません。

 替え歌の場合、著作人格権の同一性保持権侵害になります。

コピープロテクトをはずして複製した場合は私用、他者への配布に関わらず、非親
告罪で罰せられることになります。

刑法            
 第13章 秘密を侵す罪

133 信書開封
134 秘密漏示
135 親告罪

 著作権法上の刑事罰則は、次の通りになっています。(第119〜122条)

著作者人格権,著作権……を侵害した者   3年以下の懲役or300万円以下の罰金
著作者死亡後に著作者人格権を侵害した者  300万円以下の罰金
著作者表示がされている部分に手を加えて頒布した者
                            1年以下の懲役or100万円以下の罰金
営利目的で複製装置を使用させた者      3年以下の懲役or300万円以下の罰金
プロテクター解除装置を使用させた者      3年以下の懲役or300万円以下の罰金
音楽レコードを違法に頒布、またはその目的で所持した者
                            1年以下の懲役or100万円以下の罰金
出所を明示する規定がある行為で、これをしなかった者  30万円以下の罰金

ウェブページ上の著作権表示
Copyright(c) の表示について

日本国内ではCopyrightを表示しなくても、著作物が創作された時点で著作権は発生
します(=無方式主義)。ただしWEBページはその性格上、国境を越えて利用される
可能性があるので、Copyright表示(マルシー表示)はしておいた方が安全。
マルシー表示は、(c)マーク・著作権者名・最初の発行の年 を一体表記する必要が
あります。

例1: Copyright(c)1999 名前 All rights reserved.
例2: (c) 名前 1999

本当は○の中にcを入れますが、電子文書上では(c)で良いことになっている。HTML
の場合「©」とソースに記入すると 「c(=○の中にc)」と表示されますが、
ブラウザ(NN3など)によっては未対応(カタカナのウに見えてしまう。



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