かもめが大きく大空に羽ばたいている写真です

製品のトートバッグです トートバッグ製作風景です 製品のトートバッグです
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横浜市地域作業所「かもめ福祉工房」取材レポート

 最初はとても不安でした。取材に伺うと約束は取り付けていたにも拘わらず、「かもめ福祉工房」がどういうところかもわからなかったのです。どういう人がおられるのかを、知人に聞いてみたのですが、はっきりしませんでした。その後てんかんの障害をお持ちの方が作業療法、文化活動されているところだということを知り、〔ヨッシ!〕先入観などもたずに伺おうと.・・・・・

 玄関先で訪問を告げ、案内されるままについて行くと、皆さん一緒に詩吟をやっておられました。噛んで含むようにとは、まさにこの事をいうのでしょう。一節、一節、コンダクターというものを使用されて、講師自ら吟いながら、指名したひとに「前回よりも随分よくなったね」と何度も声をかけていました。 (これが大切なのでしょう。本当にうまくなっていくのが不思議でした)。

 詩吟というものは、私にとっつきにくく、昔見た時代劇の中の世界でした。訪問した時には、李白の「静夜思」というのをやっておられたのですが、その意味もわからずじまいです。

 見せて頂いた歌詞カードには、五線譜に音をのせてあり、吟いやすいように工夫されていました。一通り聴き終えた後、話を伺いました。ほどんど皆さんは2年間も続けていられるようで、「最初の半年は大変だったけど、今はとても楽しい」と、口を揃えて話されていた顔が印象的でした。

 この工房では詩吟の他に、俳句、料理実習、縫製作業なども行っていて、季節よっていろいろな行事があり、会員の皆さんはとてもほがらかに取り組んでおられ短時間の訪問でありましたが、明るく、感性豊かな人ばかりでした。
                         詩吟指導 興国流師範  野田興香
      2002年4月5日取材レポーター h.okajima
〒224-0041横浜市都筑区仲町台1-9-10
 アニマリート峰201号室
 『かもめ福祉工房』
 TEL/FAX 045-945-2908
運営委員長 野田 北子
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