バリアフリーマップ

文責:栗木・星野
   わたしたちは、障害のある外出が困難な人たちやベビーバギーを押すママさんたちが、毎日を快適に、そして、生き生きと過ごせるまちづくりを推進するために、食事やショッピング、娯楽など誰もが楽しめる駅周辺の街を取材し、「あおばバリアフリーマップ」となづけた情報マップを作成し、車椅子や杖使用でも入りやすいお店をホームページに公開していくという活動を、横浜市青葉区社会福祉協議会の協力をいただきながら、2000年秋より実施しております。
青葉区の地図とリンクのマーク
   「あおばバリアフリーマップ」の中に、電車の線路が記してあります。駅名脇のリンク先をクリックすると、その場所に移動し、商店街の紹介があります。 現在、青葉区、都筑区の一部を取材して掲載しています。
商店街の見本頁
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マップ活動報告
   外側から判断して障害者が安心して行ける店舗(たとえば、急な階段がないところ、通路幅が広いところ、陳列棚が低いところ等)を選んでいますが、2000年発足当時の店側の対応は、「料金をとられるのではないか」、「嫌がらせをされるのではないか」というようないぶかしげな気配を感じることもありました。しかし、フィールドワークの実施にあたっては、地元商店会など商業関係者の理解と協力を得ながら、「ともにバリアフリーのまちを作っていく」という理念を共有しながら継続しているうちに、店側の態度が変化し、年々協力的になってきました。ABS21との接点をもつことにより、街の理解者がふえていることは、ほんとうに喜ばしいことです。
   たとえば、2001年の頃、ある大手スーパーマーケットは、「本社に聞いてから」と言って、店内取材を断られたものです。しかし、翌年からは、特別な整備したわけではないのですが、貨物用エレベーターを車椅子やバギー用に使うという社内の申し合わせができ、取材はスムーズに運びました。また、多目的トイレを設置したり、歩道から店内へスロープを設置するなど、改善してくれる店もでてきました。また、バリアフリーに改装したから、取材に来て欲しいというような店舗も出てきました。

確認事項
・フィールドワークの対象は遊び心に主眼を置いて、ショッピング・飲食店・娯楽施設などに絞ります。
・店の物を破損するなどの万が一の事故や、ケガや交通事故の心配を、スタッフがしていたので、2002年度からは、ボランティア保険に加入しています。

   バリアフリーマップは、岩崎学園情報科学専門学校と(株)スリー・ディの協力で、印刷・製本して冊子化しました。青葉区役所売店と青葉区社協で一部300円で頒布しています。昭和大学藤が丘リハビリテーションセンターからは、患者用にマップの注文がありました。尚、このセンターの紹介で、インターネットサロンに参加するようになった人もいて、顕著なリハビリ効果が現われています。
   マップ制作フィールドワークは、外出が困難な方にとって、外出のキッカケとなり、交流しながら情報を得る場でもあり、病気になる前に、勤務先で営業活動をしていたスタッフにとっては、昔とった杵柄で、回想法的なリハビリ効果もあるようです。時には、会員外の障がい者の応援もあります。
   最近は、視覚障害者向けに、駅構内の情報を音声読み上げソフトで聞いてもらえるように、テキスト版の原稿の見なおしに着手しています。

バリアフリーマップのフィールドワーク、参加者と実行回数

年度参加者、延べ人数フィールドワーク、回数
200026
200144
200274
200364
20046522
200528
20064210
20072911
20084010
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