ネットで紹介 バリアフリーマップ
利用者増へ冊子化

2003年9月4日木曜日 神奈川新聞 横浜瓦版

 ネットで紹介 バリアフリーマップ/利用者増へ冊子化
 誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指し、青葉区内のバリアフリーマップをホームページ(HP)で公開しているボランティアグループがある。
「青葉バリアフリーサポート21」(ABS21、三竹眞知子代表)だ。同会はこのほど、利用者をさらに拡大しようとマップを冊子化し、増刷をにらんで協賛者を募集している。 (菱倉 昌二)
 青葉区のABS21/障害者自ら”現場”取材

 同会は、青葉区と周辺地域のバリアフリーなまちづくりを、障害者の社会参加を促しながら展開していくことを目的に、2000年1月に設立された。メンバーは、現在49人。

 活動のメーンは、青葉区社協の協力を得て、障害者自身が情報発信し、使いやすい 工夫が施されたHP「あおばバリアフリーサロン」の製作で、この主要コンテンツになっているのが「あおばバリアフリーマップ」だ。

 車いす利用者のほか、視覚障害や脳血管障害でつえを使うスタッフら約十人が、同区内の駅や周辺商店街などに一緒に足を運び、障害者への対応や、利用のし やすい店などを’取材’し、HPで詳しく紹介している。

 脳卒中で左半身がまひしているマップ担当の栗木正寿さん(59)は「仲間と外に 出て、別の障害がある人がどんなことに困るのかなどを理解でき、視野が広がった」。三竹代表は「車いす用トイレは水を流す方法がレバーやひも、自動式などまちまち。視覚障害者への対応が考えられていない実態も分かった」と話す。

 同会は、こうして製作したHPの普及を目的に、毎月第二月曜日の午前と第四土曜 日の午後に、障害者向けインターネットサロンを青葉区役所別館(同区市ヶ尾町)で開き、パソコン操作のサポートや情報を提供を行なっている。音声読み上げソフトを導入し、視覚障害者にも対応している。

 さらに同会はこのほど、ネットを利用できない人のために、HPの「バリアフリーマップ」を冊子化した。A4判46ページで50部を作製し、区役所や地区セン ター、病院、地域作業所などに無料配布する。

 栗木さんらマップ担当スタッフは「外出困難な人に『ここなら行けそう』『この店に行きたい』といった動機付けとして活用してほしい」と話す。また 三竹代表は「より多くの人が利用できるよう増刷をしたいが、費用がかかるのが悩 み。趣旨に賛同してくれる企業や個人からの協賛を求めたい」と呼び掛けている。

 「あおばバリアフリーサロン」のホームページアドレスは
https://www.abs21.com/
問い合わせは青葉区社協 電話 045(972)8836

「2003年9月4日木曜日 神奈川新聞 横浜瓦版」に、ABS21の活動が紹介されました。神奈川新聞社の了解を得て記事を転載しています。

 画像はABS21が冊子化した「あおばバリアフリーマップ」の表紙です。
バリヤフリーマップ表紙の画像です

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