青葉バリアフリーサポート21　矢野睦男記

　7月24日午前8時30分ほぼ定刻に、あざみ野の地区センターの前を今にも降りだしそうな 天候の中、サポーター含めた総員40名は出発しました。
　東名高速道路を一路西へ、車内は後藤副会長の明るい司会とアルコールの供給もあり 盛り上がってきましたが、外は雨が降り始めていました。バスは御殿場で一般道路に下り 須走より東富士五湖有料道路に入り、大月を経て中央自動車道から長野自動車道を目的地松本 へ向けはしりました。豊科インターで一般道へ下り、大王わさび農場へ、ここでわさび畑を見学し、 昼食となりました。このころには晴れとはいかないまでも雲も高くなり、明るくなっておりました。 長野のわさび畑は静岡天城の畑に比べると広く、今の時期は温度を押さえるためか、畑の上には 黒い天幕が張られ、わさびの花と香りを残念ながら楽しむことは出来ませんでした。
　昼食の後、長野市内へと戻り、国宝の松本城を堀の外を外周に沿って歩き見学。本物の年代を経た お城は歴史を感じさせるたたずまいでした。お城見学の後、松本市内へ、千歳橋 を渡り、仲町通りを東へ松本民芸ショールームで左へ折れ、女鳥羽川を渡って縄手通りを四柱神社 の前を通り千歳橋交差点へと歩き、城下町を感じさせる建物と、明治初頭の文明開花の息吹を 感じさせる建物との、面白い組み合わせを見学し、駐車場へと戻りました。
　予定より少し遅れて午後4時半みやま荘着、温泉につかり日頃の疲れを癒しました。 6時半からの夕食は厳選された山菜料理も美味しく、カラオケも盛り上がり2時間半はあっという間 に過ぎました。その後は2次会を楽しむ元気な方、あるいは早速と眠りにつく方と自由な夜を過ごしました。

　7月25日早い目覚め、薄日が射す明るい空、7時半からバイキングで朝食を済ませ、8時45分ビーナスラインへ向け出発しました。恵まれた天候に感謝し、一部予定を変更、リフトを利用し 車山の山頂へ登り、約1時間かけて歩いて、メインテーマの歩行訓練、駐車場に戻ることになりました。 リフト乗りを避けた6名の方を除き34名で、4人乗りのリフトを乗継いで車山の山頂へ、人数を確認後、 歩行訓練の開始、ほぼ12時の出発でした。

　薄曇りで富士山やアルプスの山々を眺めることは出来ませんでしたが、ニッコウキスゲの花畑は 丁度満開の時期で素晴らしい景観でした。花畑の中の登山道を 最初は順調に進みましたが、途中から岩や石ころが多くなり、視覚障害の方にはつらい歩行となりました。 サポーターと息を合わせ、かけ声を掛けながら、一歩一歩慎重に転倒しないように注意しながらの歩きでした。 予定を大幅に超過し、駐車場へたどり着いたのは2時半になっておりました。厳しい歩行訓練ではありましたが、 全員ねんざする人もなく無事に駐車場へと帰着出来ましたことは幸いでした。
　ここで昼食の予定でいましたが、時間も遅く、食堂も売り切れでバスに乗り一路帰途へ。
　途中諏訪湖サービスエリアで軽い昼食を仕入れ、往路と同じ道を逆に走り、帰ってきました。 バスの中はクイズで盛り上がり、一方バスの外は一時は激しい雨にも見舞われました。 午後7時半あざみ野出発地点へ全員無事に帰着して二日間に渡る研修旅行は終わりました。 参加されたみなさまの日頃の行いが良いのか、バス乗車中には車外は結構雨が降っていましたが、 不思議とバスを降りてる時には一滴の雨にも遭わず、また、厳しい夏の太陽に照らされることもなく、 楽しい旅を終わることが出来ましたことを感謝します。変化に素早く対応された幹事さん ご苦労様でした。そして、楽しい旅を有り難うございました。

〔サポートしての感想〕
　サポーターとして初めて参加しましたが、みなさま明るい方ばかりで、楽しい旅を満喫することが 出来ました。
　男性のサポーターの参加者が不足し、一部女性の方がサポートされましたが、やはり一泊旅行となると お風呂とか、トイレとか、女性ではサポートできないところがあり、男性サポーターの増員が 望まれました。
　丸1日半を一緒に過ごすとなるとどこまでサポートして良いのか、悩みました。道案内以外の日常的なことは、原則手助けしない、ということで良かったのか。口や手が出そうになるのを押さえるのも つらいものでした。
　車山からの下山歩行訓練は、まず自分が転ばない、ねんざなどしない、ことが最優先、10年ほど前、富士登山の際、下りるときに滑って尾てい骨を打ち、しばらく痛かったことを思い出し、慎重にガイド しました。40センチもあるような段差を白杖とサポーターを頼りに一気に下りられるのには関心しました。
　次も機会がありましたら、みなさまと旅を楽しみたいと思っています。

☆青葉区視覚障害者福祉協会（青視協）