ABS21

<活動目的>
   地域に住むひとたちが生活の質(QOL)向上のために、障害の有無や障害の枠を超えた情報交換と交流、すなわち、バリアフリーコミュニケーションの場の提供と社会参加の促進による共生の街づくりをめざして、心のバリアフリーを促進するさまざまな活動を展開しています。青葉区社会福祉協議会当事者研修会主催コミュニケーションセミナーでの参加者のニーズを形にしたもので、外出や発話が困難な人が、パソコンおよびインターネットを活用して主体的に参加しています。

<設立経緯>
   青葉区は、港の見える横浜市中心部からみると、北部の「僻地」にあります。パソコン・ボランティアは桜木町(横浜市社会福祉協議会)、新横浜(横浜ラポール=障害者スポーツ文化センター)、上大岡(ウィリング横浜)などで活動していましたが、外出が困難な障害者が通うには、乗り換えが多く不便でした。
   当時、横浜市は、バリアフリーマップ作成に取りくんでいましたが、関内や桜木町周辺などの観光地を対象としていました。住んでいる地域情報が欲しいという障害者の声を踏まえて、当会は地域の街の情報を発信する活動を展開することになりました。

1999年9月
共生のコンセプトを掲げ、横浜市青葉区社会福祉協議会主催自立支援セミナー受講生の身体障害の方と、地域での支え合い活動をする自立生活支援の拠点を作りたいと社協に提案し、横浜市青葉区社会福祉協議会および横浜市社会福祉協議会と協議することになりました。
1999年11月
自立生活支援センターを運営している東京都大田区にある「大田IKJ」を、青葉区社協職員と脳性まひの方2名と家族1名の5名で見学しました。同じ頃、ピアボランティアセンター構想をまとめた企画書(案)を青葉区社協に提出しました。
1999年12月
インターネット上のピアボランティアセンター構想に変更し、社協に企画書(改訂版)を提出し、地元のIT企業とHP開設についての折衝を開始しました。
2000年1月3日
「青葉バリアフリーサポート21運営会議メーリングリスト」を3名で開設し産声をあげました。バリアフリーに関する、立場を問わない人間相互のコミュニケーションの場、さらには人間関係の創造の場を目指し、MLを運営会議として、障害のある人たちと共に立ち上げました。
2000年1月19日
第一回運営会議(対面)を9名で開催しました。
2000年6月24日
15名で新体制を確認した上で会則を制定し、今日に至っており、2009年12月末現在、会員数67名です。

<基本方針>
   ABS21は、OF(障害のある人が主体)でもFOR(障害のある人のために、健常者といわれる人が主体)でもなく、TOGETHER-WITH(共に)の関係で進めていきます。障害の有無に拘わらず、人間同士お互いの関係はあくまでも水平で対等な、パートナーです。
(「ABS21について」https://www.abs21.com/group/abs21/index.htm参照)
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<運営体制>
青葉バリアフリーサポート21運営体制(2004年1月1日策定)

1. 運営委員について
  • 運営委員は、運営委員会を構成し、会全体の運営や事業の方向性などについて検討し、事業を執行します。
  • 運営委員は、運営委員会で選任されます。
  • 運営委員になりたい方は、代表に申し出ます。
   (注)運営委員会の開催実績:2000年度13回、2001年度9回、2002年度7回、2003年度9回、
   2004年度8回、2005年度10回、2006年度6回、2007年度7回、2008年度5回、2009年度8回(予定)

2. 活動グループ
   現在、次の三つのグループがあり、リーダーを中心に複数のスタッフにより常時活動を続けています。
  • HPグループ
  • PCグループ
  • マップ制作グループ
   これらの活動グループは青葉区社会福祉協議会との共催で事業を進めています。
   (注)2009年12月末現在、講演会グループ、ふれあいの会グループが追加されています。

3. イベント (プロジェクト) 実行チーム
  1. 運営委員会において承認された企画ごとのイベント(プロジェクト)実行チームを構成するにあたり、イベント(プロジェクト)実行チームリーダーは、運営委員の中から選任されます。
  2. 実行チームリーダーがスタッフ募集をします。
  3. スタッフには、イベント(プロジェクト)の企画・推進をするスタッフと当日のみの実働スタッフがいます。状況に応じて、会員外のテンポラリースタッフを依頼することができます。リーダー以外の運営委員は企画・推進をするスタッフとして参加することがあります。
  4. リーダーは、予算書をもとに、支払い明細書を作成し、企画スタッフの承認を得た上で、会計に提出します。
  5. イベント終了後、実行チームは、解散します。
これらのイベント (プロジェクト) はABS21独自で企画実施するだけでなく、青葉区社会福祉協議会との共催、あるいは行政・企業・NPO・学校などとの他組織との共催・委託で実施します。


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